第42回 丸の内ストリートギャラリー

第42回 丸の内ストリートギャラリー

丸の内ストリートギャラリーは、東京駅からすぐの丸の内仲通りで、三菱地所株式会社と公益財団法人彫刻の森芸術文化財団が1972年より行なっている彫刻展示の取組みです。
今年11月5日より「第42回 丸の内ストリートギャラリー」が始まり、國府理も作品出品しています。2021年10月(約3年間)まで、計14名の作家さんたちの彫刻作品をご覧いただくことができます。

今回出品されることになった國府理の作品は、「the Garden(屋根裏の庭)」です。
直径220cmのパラボラアンテナ型の器と庭を、最小限の力で安全に支える脚部とのバランスに、國府理ならではの造形へのこだわりが感じられます。どことなく可愛らしい印象を受けるのは、子どもの体型バランスのような華奢な姿に見えるからかもしれません。

この作品は、2011年ヴェネチアでのグループ展「TRA: Edge of Becoming」に向けて制作されました。中世に建てられた歴史的建造物の最上階(=屋根裏)での展示であったことから、当初のタイトルは《屋根裏の庭 Attic Garden》。雨もりの水とかすかに差し込む陽の光で、何もなかった砂土から植物の芽が顔を出し、その成長と衰弱をただただ見守るというものでした(実際には、雨もりの水は屋根の梁に噴霧器を取り付けて、どこからともなく降り注ぐ水の恵みを演出)。

ヴェネチアでは半年間の展示、その後はベルギーでAxel & May Vervoordt Foundationのビューイングルームでも展示され、監視員の方や財団の方々が國府理の代わりにガーデナーとして見守り役となってくださいました。日々変化する庭の様子には「revolution!」と奇跡のような自然の力を歓喜しあい、作品は「the Garden」と称して親しまれてきました。そのような経緯もあり、丸の内ストリートギャラリーでは「the Garden」として展示されることになったそうです。

國府理「the Garden(屋根裏の庭)」2011年|丸の内ストリートギャラリー(東京)

大人背丈でちょうど見渡すことができて、少しかがんでみると庭が大地のように見える高さであるのも、この作品のポイントであると思います。丸の内ストリートギャラリー周辺の土も、この庭の中に入れていただいているそうです。いまは土に眠る種も、春になれば苔の隙間からきっと芽が出てくることでしょう。四季折々でどのように変化していくのか、とても楽しみです。ただし、お庭の中はお手を触れてはいけません〜。ふわふわの苔は撫でてみたくなりますが!お庭や作品のメンテナンスは、プロの方にお任せしましょう。

屋外での展示用に塗装や台座のことなど、大阪成蹊大教員時の生徒さんであったOさんに多大なるご協力とご尽力をいただきました。出品の機会をくださった箱根彫刻の森美術館の坂本氏をはじめ主催者の皆様にも、感謝申し上げます。

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第42回 丸の内ストリートギャラリー
https://www.marunouchi.com/event/detail/16029/
期間:2018年11月5日~2021年10月(予定)
場所:丸の内仲通り(東京)
主催:三菱地所株式会社
協力:公益財団法人彫刻の森芸術文化財団
※プレスリリース>>
http://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec181105_streetgallery.pdf

國府理「the Garden(屋根裏の庭)」2011年|丸の内ストリートギャラリー(東京)

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